独自のモノサシを持って

はじめに


先日、僕もよく拝見しているオリラジの中田敦彦さんの

「中田敦彦のYouTube大学」でお酒についての動画がアップされました。

お酒にかかわる業界側にとっては決してポジティブな内容ではありませんでした。

ざっくり言うといかにお酒が不健康な飲み物であるかという内容です。

僕は中田さん大好きなんですが、今回のサムネを見た瞬間は、

「ただでさえ今厳しい業界に対して、やりやがったな(笑)」と思いました。

ですが、

やはりいつものように内容はとても理路整然としていて、

おもしろく、わかりやすく、そして正確だと僕は思いました。


すぐに各所で批判や修正点、それぞれの見解などが主にSNS等を通じて発信されていましたが、

これは中田さんの影響力を示していると言えます。

僕もある方面から鈴木君も…

といった内容のオファーがありましたので僕の言い方、本音で発信をしたいと思います。


あと、これだけははっきり言っておきますが、

このコンテンツは中田さんを否定するモノではありません。

タイトルの通りです。

あっちゃんの内容は間違っていない



まずはここからです。

やはりしっかり調べられて、ご自身の中で咀嚼し、

それを視聴者の方にわかりやすく、おもしろくお届けする。

さすがですね。

まさに「あっちゃんかっこいい!」です。

どの業界に属される方にとっても、ここは異論はないと思います。

お酒は飲みすぎたら「不健康です」と言われても仕方ないですよ!

まぁサラッと ❝ 飲みすぎたら ❞ と加えさせてもらいましたが…。


僕から中田さんのコンテンツにただ一点、付け加えるのであれば、

過去に本格焼酎と健康に関する論文が出ていることは事実です。

一言で言いますと、

本格焼酎は動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞の予防につながるという内容の論文です。

これはこのサイト内でコンテンツとして以前にアップしていますので興味のある方はこちら☟をご覧ください。

『本格焼酎は健康的な飲み物なのか』

ただ、僕が元来発信したいことはそこじゃないんですよね…。

僕が本格焼酎をお客様に提供する理由

1.歴史と文化について



これは僕の過去のコンテンツで散々語っていることなのでこの場では長くは言いません。

僕は本格焼酎のプロなのでそれについてしか正確に言えませんが、

本格焼酎には500年以上の「歴史」があります。

そしてどこかのタイミングでそれを「文化」と位置付けられるようになりました。

この事実にはちゃんとした理由があると僕は思っています。

理由はないということを証明することは、

悪魔の証明みたいになるのでこれについては納得して頂きたいかなと思います。

じゃないと、

過去、この歴史に人生をかけてきた先人達が怒って化けて出ます(笑)


そして何より、

主に九州、そして東京は八丈島の方々にとっての生活の一部として、

九州では約500年、八丈島では約200年の間愛飲されてきた飲み物です。

地元の方にとっては「うまいからだよ!」で片づけられると思いますが(笑)、

歴史が文化となった理由は、

言葉にすると野暮ったいので言語化されていないだけです。


もう一度言いますが、

これだけ長く続くには理由が必ずあります。

この素晴らしい日本の文化を、

造り手さんや九州、八丈島の人達が言葉にすると野暮ったいとされることを、

僕というフィルターを通して僕の言葉で若い世代の人達にも伝えたい。

このサイトではよくそれを

❝ 香りや味じゃない何か ❞

と僕なりの言葉で表現していますが、

これをお客さんに伝えていくことが『 百伝 』の理念であり、

僕が残りの人生すべてをかけてでもやりたいと決めた仕事です。


2.酒は心と心を割る飲み物



もう10年以上前になりますが、

百伝を立ち上げたときに取り扱う焼酎すべての蔵元さんに手紙を書きました。

自身の本格焼酎への想いと1本に込められた造り手さんの想いを教えてくださいという内容の手紙でした。

約50通の手紙に9割近くの蔵元さんが返信のお手紙をくださいました。

その1通目の手紙の内容がこれでした。

酒は心と心を割る飲み物ですから本音で話をして頂きたいです。
楽しく飲んで頂きたいです。

ただそれだけです。

1通目としてまさに素晴らしい内容の手紙だったと僕は思いました。

杜氏としてももちろんですが、人として素敵な方だなと思い、

この焼酎がより好きになったのを覚えています。


何が言いたいかというと、

コミュニケーションのツールだということです。

大人になればなるほど多くの言葉を覚えるあまり、

変な言い回しになって感情がうまく伝えられなかったり、

照れや必要のないプライドで言葉を選ぶあまり、

相手に誤解されたりといったことあると思います。

学生の時は毎日本音で、

かつストレートな言い方で生きられていましたけど、

社会に出るともちろんですがそうはいかないですよね。

でも、

お酒を飲んでいるときくらいは本音で素直な言葉で話せばいい。

普段言えないこと、

感謝の気持ちとか、好きな人への気持ちとか、自分の夢についてとか…

そうすることで明日がもっと素敵なものになるかもしれない。

それを聞いた人は意外な一面を見れたことでもっと好きになってくれたり、

協力だってしてくれるかもしれない。

(もちろん、明日がプラスになるような本音じゃないとダメだと思いますが…)

未来が良くなるんだったらお酒の力を借りたっていいと思うんです。


そして何より、

「楽しい」ということです。

僕は飲み屋という場所を大人の遊び場だと考えています。

1日一生懸命に働いた大人が家に帰る前にふと一息付ける場所。

いつもの店員にお疲れ様と言われ、

馴染みのお客と店員とで笑顔でお酒を飲む。

ときには仕事の愚痴を言ったりして1日のストレスをここで消化させていく。

そして、

「なんだかんだで今日もいい1日だったな」

とちょっといい気持ちになって家路につく。



純粋に飲み手の幸せを考える素敵なマインドの方が

僕が好きな本格焼酎を造っているんだと思ったら、

もっといろんな人にこの焼酎を飲んでほしいと思えました。

提供するコミュニケーションツールは僕の場合たまたま本格焼酎ですが、

根本的に僕は飲み屋という場所が大好きです。

最後に



19歳のとき友達を事故で亡くしました。

彼と最後に交わした言葉は忘れもしない、

「今度飲みに行こう」

でした。未成年が何言ってんだというのは置いといてください(笑)

僕が今の仕事を選んだ理由はこのこととは関係ありませんが、

僕は心のどこかで決して来るはずのないお客さんを待っているという想いがあります。

今はあまり思うことはありませんが、

この仕事を辞めたいと思うことは数えきれないほどありました。

本当に投げ出してしまいそうになったとき彼との最後を思い出し、

約束の地で待ち続けよう、

そんなある意味バカげた考えで自分をもう一度奮い立たせることができ、

今も飲み屋の現場で働けています。



今日ここに書いたことはすべて僕のモノサシです。

これらをもとに築き上げられた僕の信念は、

誰かが決めたわけでもなければ、

誰かのモノサシで計れるものでもありません。


お酒のメーカーさんも、酒屋さんも、飲食店さんも、そして中田敦彦さんも、

それぞれモノサシが違うだけです。

これは今回のコンテンツ発信を希望した方々に向けての言葉ですが、

かなり厳しい状況の中、これは難しいことでもあるんですが、

どうかご自身のモノサシを信じぬいてください。

少なくとも僕はあなた方を支持し、そして全力で僕のできること、

それは本格焼酎に限定されてしまいますが、力になりますから。

いつも助けて頂いている僕が偉そうなこと言ってすみません。

でも僕はあなた方の味方だということはわかってください。


今まだ営業ができていな状態が続いていますが始まりましたら全力で仕事させて頂きます!!


グラボト【本格焼酎販売店】

 

 

老舗蔵元が当店のためだけに造ってくださった ❝ ここにしかない本格焼酎 ❞ です。

酒質は、私鈴木が保証いたします!!

 

是非、サイトもご覧ください ☟☟☟


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