僕のブログでも「焼酎唎酒師おすすめ焼酎 ~ 」といった具合に焼酎唎酒師を名乗らせて頂いておりますが、
そもそも焼酎唎酒師とはいったい何なのか、どんな力を有する人なのか、試験は難しいのかなど、僕なりの視点で書いていきます。
ブログのタイトルに使っていて何なんですが、僕はこの資格に対して少々冷ややかな目で見ています (笑)
今回は構えずに読んでみてください (^^)/
焼酎唎酒師とは
1.概要
NPO法人FBO(料飲専門家団体連合会)の提携団体である日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会が公認する資格となります。
そこによれば、
焼酎唎酒師とは ❝ 飲み手の好みやご要望を察知し、焼酎とその楽しみ方を提供出来る専門家です ❞ と記されていました。
ざっくりとこんなところです。
(余談ですが、僕が受講、受験したときは「焼酎アドバイザー」という資格名称でした。)
2.講義
試験の前に講義を受けることが必須となります。
通信などの受講コースなどもありますが、直接講義を受けるコースもあります。
直接の受講ですと丸一日かかりますが、1日で終わります。
3.費用
諸々合わせますと10万円強かかります。
高いですね… (>_<)
4.試験内容
- 酒類全般、食品に関する基礎知識力を問う記述試験
- 焼酎の基礎知識を問う記述試験
- 焼酎のテイスティング
- 焼酎の季節別提案、サービス知識の企画提案を問う記述試験
お酒全般、食品に関する基礎知識から焼酎に関する専門知識、また、テイスティング、そこから考えられる飲み方、合わせる料理の提案力などが習得できるのではないかと思います。
もちろん、資格取得後も多くの勉強と経験が必要ですが…。
5.合格率
自動車の運転免許と同じくらいの合格率みたいなので、しっかり勉強して万全な体調で試験に望めば合格できると思います。
僕のときは合格率約 70% と言われていました。
どんな焼酎唎酒師になりたいのか
僕のときもテイスティングの試験はありました。
芋焼酎、麦焼酎、米焼酎、黒糖焼酎、泡盛の5種の内、何かは伝えられず、2種がテイスティンググラスに入っている状態で試験開始となりました。
その2つの特徴を細かく述べていくという試験内容だったと記憶しています。
そのテイスティンググラスの隣には、吐き出す用の紙コップが用意されていたのですが、
これを僕はどうしても使うことができなかったのです。
もちろん、講義の段階で ❝ テイスティングの際は、焼酎は吐き出すように ❞ という指導を受けていました。
でも無理でした…。
人が一生懸命に造った焼酎を自分自身の私利私欲のために吐き出すという行為が、試験当日までどう考えても整理がつかず、全て飲むことにしたのです。
案の定、バレました。
試験官に何度か注意され、そののち、理由を問われました。
焼酎の造り手さんの想いを伝える焼酎アドバイザーになりたい。だからそんな自分が焼酎を捨てることはできない。
という旨の主張を述べました。
すると試験官は、「わかりました」とひとこと言って立ち去っていきました。
終わったな…と思いました。
全ての試験が終わり、会場をあとにしようとすると、先程の試験官に呼び止められました。
「君みたいな人にこの資格を取って欲しい」
そう言ってくださいました。
しばらくして合格通知書が届きましたが、あのとき試験官に言われたことばの方が嬉しかったのを覚えています。
最後に
正直申し上げて、僕はこの資格自体にこれといった誇りを持ち合わせていません。
僕が焼酎唎酒師を名乗る理由は、高い受験費を払い、その受験費を優に上回った毎年¥15,900の年会費を払い続けているので使えるところでは使おうという考えからです。
僕が真に大事にしたいことは、自分の資格名称ではなく、多くの焼酎の造り手さんから教えて頂いた、自分自身の焼酎に対する考え方です。
❝ 本格焼酎の文化、飲み方の提案、合わせる料理、そして造り手である蔵元さんのこと ❞
それらをなるべく多くの方に伝えていくことが、言うならば僕の誇りなのかもしれません。
批判的なことも書きましたが、講義内容も当然ですが焼酎に関することなのでおもしろかったですし、何よりどんな焼酎唎酒師になりたいか、(飲食店で働いていた当時ですと)お店のお客さんに何を伝える焼酎唎酒師になりたいのかを今一度しっかり考えることができた期間でもありました。
そういった意味では、あのとき受験しておいて良かったなと思っています。
以上、今回は焼酎唎酒師についてでした。
最後まで読んで頂いた方、ありがとうございました!!また、更新の際は読んでください (^_^)v
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