焼酎の賞味期限と劣化を防ぐ保存方法を徹底解説!!

 

突然、変な質問ですが、

皆様は劣化した焼酎に出会ったことがありますか?

もしあるとしたら、それは希少な体験だと言っていいと思います。

僕の場合、今までに2度体験しました。15年、焼酎に携わっていて2回ですからね…。それくらい稀な出来事だということです。

 

今回は、焼酎の賞味期限に関して触れつつ、劣化をさせない保存方法などを解説していきます。

 

・焼酎に賞味期限はあるのか?

・焼酎の劣化を防ぐ保存方法

・劣化した焼酎の特徴

 

この3点となります!!

 

焼酎に賞味期限はあるのか?

 

先に回答を言います。

焼酎に賞味期限という概念はありません。

食品衛生法上、その表示が義務化されていないのです。

焼酎のアルコール度数は20度~45度のものがそのほとんどです。
細菌はアルコール濃度10度以上だと生存できません。

焼酎にはこのような特性もあり、長期保存が可能と国が判断しているわけです。

問題はここからです。

いくら賞味期限がないからと言って、適正な保存をしなければ焼酎の品質は保たれません。
言い換えれば、造り手さんの演出したい味が保たれず、劣化します。

しかし、
その保存の仕方はそんなに難しいものではありません!!

 

 

焼酎の劣化を防ぐ保存方法

 

焼酎の保存で避けるべき点は、

「紫外線」
「高温」
「多湿」

以上です。
焼酎に賞味期限はありませんが、以上3点には気を配って頂きたいです。

保存におけるベストの温度は15℃付近と言われていますが、ここまで意識することもありません。

実際の焼酎のラベルなどにはその保存場所に「冷暗所」という言い方をよく目にします。それで全く問題ありません。冷暗所では紫外線の心配もありませんのでおすすめです。

先程冒頭で、
2度劣化した焼酎に出会ったことがあると言いましたが、残念ながら2度共飲食店でした。

どちらのお店も焼き台を囲む仕切りの前に置いてある焼酎でした。原因は「高温」ですね…。
1㎜も美味しいと思いませんでしたが気合で飲みました。(皆様はやめましょう)

もっとも、上記のような保存をしなければ、

通常、焼酎は短期間で劣化しません。

ただ、1点、
焼酎のラベルに「無濾過」と記載された焼酎に関しては保存に気を遣っていても劣化を感じる時があるかもしれません。

この手の焼酎は通常の焼酎に比べて油分を多く含んでいます。(ちなみにこれは焼酎の大事な旨味成分です)

この油分が空気に触れることで酸化のスピードを速めます。

また、
季節をまたぐことにより、油分が融解され、そしてまた固まる。これが繰り返される現象が良くないのです。

「無濾過」の焼酎に関しては開封から半年以内で飲み切ることをおすすめします。

誤解のないように言いますが、「無濾過」の焼酎、濃厚で非常に美味しいですよ!!
(余談ですが、飲み方のおすすめは「お湯割り」です。「お湯割り」に関しては、「焼酎のお湯割り!これが蔵元公認のお湯割りの作り方です!!」をご参照ください

 

 

劣化した焼酎の特徴

 

では、保存方法を誤ったため劣化した焼酎はどうなるのか?

紫外線による影響としては「日光臭」という不快な匂いがしてきます。

また、「無濾過」の焼酎についてでも言及しましたが、
焼酎に含まれる本来良質な油分が空気に触れることで酸化し、異臭がします。

温度変化における油分の融解、凝固の繰り返しによる劣化でも同じことが言えます。

劣化した焼酎がどんな香りになるか例えるなら、

ガソリンと酢が混ざったような異臭がします。

こんなこと言いたくないのですが、
この段階の焼酎はもう焼酎ではありません。
心苦しいのですが捨てましょう…。

こうならないよう紫外線」「高温」「多湿」には十分気を付けてください。

でも、逆に言えばこれだけです。日本酒、ワインなどに比べれば焼酎は扱いやすいとも言えます。

 

 

最後に

 

僕が自身の居酒屋を営業していたとき、一升瓶に焼酎を少しだけ残し、保存状況のいい場所で故意に放置し、どの段階で劣化するか検証したことがありました。

都度、香りを確認していましたが、3年経っても香りにおける劣化は見られませんでした。

しかし、
飲んでみて、これはもう本来この焼酎が持つ特徴ではないと思いました。

その後同じ検証をし、今度は都度、味の確認もしました。

結果、

“ 風味が落ちる ” という点においては、
開封した焼酎はどんなに保存状況が良くても1年が限界だと判断しました。

この段階における風味の感じ方に関しては賛否あるかと思います。
これを瓶内熟成と表現する人もいます。その考え方や理論を僕は否定しません。
(この瓶内熟成に関してはまた別の機会にお話します)

ですが、
先程表現した香り(ガソリンと酢が混ざったような異臭)に関しては、これは熟成でも何でもなく、ただの劣化なのでこの香りになりましたらアウトとなります。

本格焼酎の造り手さんには、
“ この香り、味を召し上がって頂きたい ” という本来表現したいものがあります。

料理もそうだと思います。
召し上がる方のことを想い、一生懸命作った料理には、
“ この瞬間に食べてほしい ” というものがあると思います。

本格焼酎も同じです。
開封した焼酎は何年も放置せず、最低でも1年以内には飲み切って頂きたいです。

また、保存に関しましては、
配送業者さん、酒屋さん、飲食店さん、そして皆様にもほんの少しの焼酎への気遣いをして頂き、本格焼酎を美味しく、楽しくご賞味頂くことを切に願います。

 




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