日本に麦焼酎あり!!~僕がこよなく愛する麦焼酎達~

僕のブログも今回で20個目のテーマとなりました。
過去のテーマを見てみると、2つ目に黒糖焼酎を取り上げて以来、そのほとんどが芋焼酎を題材にしていました。別に芋焼酎を特別視しているわけではないということは今回の内容を読んで頂ければわかると思います。

ということで、今回は麦焼酎にスポットを当てて書いてみました!!

麦焼酎の代表的な歴史的産地としては、長崎県の壱岐大分県宮崎県東京都の伊豆諸島と大きくはこの4つの地域があげられると思います。

スコッチウイスキーでは、主に5つの地域でその特徴が分かれると言います。
アイランズ、アイラ、ローランド、ハイランド、スペイサイド…ウイスキーがお好きな方だとご存知かと思います。
洋酒を取り扱うBarではこれらをしっかりとご説明してくださいます。

日本における麦焼酎に関しては、今回、私鈴木が自信と誇りを持って皆様にご説明をさせて頂きます!!

それでは今回もよろしくお願いします!!

壱岐焼酎

まずは、やはり壱岐焼酎です。

なぜ壱岐焼酎からかと言いますと、長崎県の壱岐が麦焼酎発祥の地とされているからです。麦焼酎を語る上でここ壱岐の焼酎は外すことができないということになります。

平成7年にWTOのTRIPS協定が定める「地理的表示に関する表示基準」に指定され、壱岐が麦焼酎における歴史的産地として世界的に認められました。この「地理的表示に関する表示基準」に関しましては、シャンパン(シャンパーニュのスパークリングワイン)が有名ですが、壱岐焼酎は残念ながらあまり知られていないのが現状です。

壱岐焼酎の最大の特徴は、米麹を使用するところにあります。と言いますか、壱岐焼酎と名乗るためには米麹の使用が絶対条件となります。
その比率は「米3分の1に対し麦3分の2」となり、芋焼酎の基本的な比率が米1に対し、5倍のさつま芋を掛けるわけですから、壱岐焼酎の米の割合は高いと言えます。
それは味にもしっかり反映されていて、米の甘みが表現された上品な麦焼酎に感じられる思います。

余談ですが、10年前に焼酎唎酒師(当時の呼び名だと焼酎アドバイザー)の試験を受ける際、テイスティングの試験で、芋焼酎、麦焼酎、米焼酎、黒糖焼酎、泡盛の5つの中から2つがブラインドで出され、それぞれの評価を述べるという試験が出題されることがわかっていました。できれば壱岐焼酎は出てほしくないなと思い当日の試験に望んでいたのを覚えています。

何が言いたいかというと、ブラインドだと壱岐焼酎を麦焼酎と判断することは少々困難なのではないかと思います。もちろん、今の僕がそれを外したら恥ずかしいことですが、皆様は仮に壱岐焼酎が米焼酎だと感じられたとしても特段恥ずかしいことではないと思っておいてください。

逆に言いますと、これからお話します他県の麦焼酎は基本、麦麹に麦を掛ける麦100%の焼酎となりますので、ここではしっかりと麦を感じられるはずです。まずは大分県、宮崎県の麦焼酎で麦の特徴を抑え、それから壱岐焼酎に手を伸ばして頂くのがよろしいかと僕は考えております。

大分麦焼酎

麦焼酎と聞いてまず思い浮かぶ産地は、大分県という印象はございませんか?

上記で説明した通り、発祥は壱岐にも関わらず、麦焼酎と言えば大分県という印象を受けること、ここが大分県のすごいところだと思います。

30代以上の方ですと、「大分麦焼酎二階堂」「下町のナポレオン」などのフレーズは仮に飲んだことがない方でも、何となく聞き覚えのあるフレーズではないでしょうか?

これは、1970年~80年代に大分県が行った一村一品運動という活動が起源となり、後にテレビCMでおなじみとなったもので、いわば一村一品運動の成功例とも言えます。
そして「焼酎ブームが与えてくれた光と影を今こそ見つめ、そして考える!!」でもご説明しましたが、かつての焼酎ブームにおける下地を作ったと言える県です。焼酎に限らず、商品を世に認知させる、イメージを植え付けさせるその企業努力というものは、僕がここで語れる代物ではありません。本当に凄いことだと思います。

その後、新たな麦焼酎ファンを築き上げたとも言える麦焼酎がここ大分の蔵元さんから発信されていき、大分麦焼酎という言葉は名実ともに不動の地位を作り上げました。

このように大分麦焼酎は三和酒類さん、二階堂酒造さんがお造りになられるクセのない焼酎から現在の麦焼酎ファンの心をしっかりと掴んだ麦本来の個性である香ばしさを特徴とする麦焼酎まで存在し、飲み手に麦焼酎の奥深さ、幅広さを表現し、魅了し続けています。

宮崎県の麦焼酎

宮崎県を麦焼酎の歴史的産地に入れるかについては賛否あるかと思いますが、僕は外せない県だと考えています。

確かに宮崎県ではいろんな焼酎が造られており、バラエティーに富んでいることこそが宮崎県の特徴でもあるため、麦焼酎だけが特化した県ではありません。
代表的なところでは芋焼酎、麦焼酎ですが、他にも米焼酎、そば焼酎、栗焼酎など…一つの蔵元さんで多種の焼酎を造られていたりもします。

大分県同様、すっきりとしたクセのないお味のものから香ばしく重厚感のあるものまで様々です。また、宮崎県の麦焼酎も基本は麦100%です。

大分麦焼酎と並び、現在の麦焼酎ファンが愛してやまない多くの焼酎が輩出されている、麦焼酎を語る上では切り離せない県です。

宮崎県で麦焼酎を造る蔵元さんとして、柳田酒造さん渡邊酒造場さん古澤醸造さん、僕はこの3社を皆様にはおすすめしたいです。今回はこのまま進みますが、今後このブログできちんと商品のご説明もしていくつもりです。

伊豆諸島の島酒

以前八丈島に本格焼酎あり!もう一つの歴史的産地がここだ!!という題で八丈島をテーマにブログ掲載しました。この地に芋焼酎を伝えた丹宗庄右衛門についてがその内容でしたが、後に麦焼酎が主力の地となっていきます。

その後、八丈島から大島新島神津島三宅島青ヶ島と広がりを見せ、伊豆諸島全体としては現在、9つの蔵元さんが存在しています。

また、伊豆諸島で造られる焼酎を総称して「島酒」と呼ばれますので覚えておいて頂きたいです。

基本、麦100%の焼酎なのですが、味わいに関しましてこの地域の麦焼酎は他の地域とは異なる特徴を持っています。

大分県や宮崎県の焼酎とは異なり、余韻が短く、そういった意味ではすっきりとした飲みやすい焼酎としての印象を受ける方もいらっしゃると思います。一部非常に香ばしい焼酎もありますが、島酒は総じてクセがなく、穏やかに麦の風味を楽しめるのが特徴と言えます。

先日、都内で行われました東京島酒のセミナーに参加してきました。
主催者の方も蔵元さんもこの地の焼酎の素晴らしさを伝えるため、必死になっている様子が僕には感じられました。

そんな焼酎にはやはり、

香りや味じゃない何か❞ もあるなと思いました。

自分が東京都出身だからというわけではなく、大切な日本の文化としてこれからも東京島酒を応援していきたいと思っています。

番外編

今回記載しました地域以外にも麦焼酎をお造りになられる蔵元さんはいらっしゃいます。例えば、主に芋焼酎を造られる鹿児島県の蔵元さんが麦焼酎も造られることは決して珍しいことではありません。

今回は麦焼酎の全体像をお話したかったので歴史的産地を上記の4つの地域といたしましたが、個人的に大好きな蔵元さんを番外編として記しておきます。

それは、福岡県で麦焼酎を主力商品として造られる今年で創業125年の 西吉田酒造 さんです。今回あげた4つの地域以外にも銘酒をお造りになる蔵元さんはいらっしゃるということはわかってほしいです。

西吉田酒造さんについては今後必ずおすすめ焼酎と題してブログ掲載します。楽しみにして頂きたいです!!

最後に

各県(地域)の蔵元さんは当然のことながら自身の蔵、県(地域)の焼酎に自信と誇りを持っていらっしゃいます。そして飲み手の方々を常に魅了し続けた結果、年数に違いはあれど、歴史を刻み、それがいつしか文化と呼ばれるようになりました。

「地理的表示に関する表示基準」において、よく ❝ 世界基準 ❞ とか ❝ 世界が認めた ❞ などと言われますが、本格焼酎は「壱岐焼酎」「球磨焼酎」「薩摩焼酎」そして「琉球泡盛」だけが世界に対して胸を張れるわけでは断じてありません。

今回取り上げました、大分麦焼酎、宮崎の麦焼酎、東京島酒を造られる蔵元さんは100年以上の歴史を持つ蔵元さんがそのほとんどであり、日本における麦焼酎の文化を支えてこられました。

どれだけの方にこの声が届くかはわかりませんが、僕はここで、この素晴らしき日本の文化をこれからも叫び続けていきます。

飲食店の現場で働いていたときもそうでしたが、このブログでもなるべく偏ることなく本格焼酎の魅力を皆様にお伝えしていくことを心がけています。ですが、正直に言いますと、こと麦焼酎に関しては人一倍思い入れが強いです。

それは、仕事だからという理由でひたすらに焼酎の勉強をしていた駆け出しだった僕が、仕事を忘れ、理屈抜きに初めて心からうまい…と思った焼酎はある一本の麦焼酎でした。

そのときの感動をお酒好きの方にも体感して頂きたい、皆様が心からうまい!と思えるその一本に出逢うまで僕がいろんな焼酎をご案内していきたいというモチベーションを持てたのは麦焼酎のお陰だったと思っています。

ということで、今後も多くの本格焼酎をご紹介していきますので、是非また読んで頂きたいです!!


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